福岡市を中心に、不動産事業に関わる課題整理から解決策の提案、実行、事業完遂までを一貫して支援されている「株式会社アバンティア」様のVI・ロゴデザインを担当しました。
今回のご相談は、事業拡大・販路拡大に向けたコーポレートサイトの新規立ち上げをきっかけに始まりました。これまでは既存のお客様やご紹介を中心に事業を展開されていましたが、今後より広く事業の価値を伝えていくため、Webサイト制作とあわせてロゴも刷新したいというご相談をいただきました。
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複雑な事業内容を、どう伝わる形にするか
アバンティア様の事業は、不動産事業開発支援という専門性の高い領域にあります。
行政、金融機関、民間企業、地域の関係者など、複数のステークホルダーが関わるプロジェクトにおいて、課題を整理し、解決策を描き、実行まで伴走する。単に「不動産会社」と一言で括ることのできない、複雑で高度な役割を担われています。
そのため、制作前のヒアリングでは「事業内容をわかりやすく説明することの難しさ」や「他社との違い、自社の強みをどのように言語化するか」が大きなテーマになりました。
ロゴに対しては、さまざまなユースケースで使いやすいこと。洗練された印象であること。そして、見た目だけではなく、しっかりと意図の込められたデザインであることが求められていました。

「信頼」と「前進」を軸に、アバンティアらしさを探る
今回のデザインで最も大切にしたのは、アバンティア様の事業において欠かせない「信頼」と、社名に込められた「前進する」という意味をどのように視覚化するかでした。
「AVANTIA」という社名は、前進を意味する「AVANTI」と、フィールドを意味する「IA」を掛け合わせた造語です。
不動産事業開発支援という領域において、信頼は目に見えるものではありません。しかし、プロジェクトを前に進めるうえで、最も重要な土台でもあります。
「信頼」という言葉は抽象度が高く、そのまま形にしようとすると、ありきたりな表現になってしまう可能性があります。
そこでまずは、信頼を構成する要素をマインドマップで分解し、複数のキーワードへ展開しました。
そこから、
「論理的・建設的・ロジカル」
「約束・守秘性」
「一貫性・誠実」
という3つの方向性を抽出し、それぞれのテーマに沿ってロゴデザイン案を制作しました。

最終的に選ばれたのは、「一貫性・誠実」をテーマにした「貫き続ける4つの円」のロゴデザインです。
貫き続ける4つの円
採用されたロゴのテーマは、「貫き続ける4つの円」です。
社名の「a」をビジュアライズしたようなシェイプの中に、4つの円が並び、そのすべてを1本の線でつないでいます。
一貫性を表す「貫」という漢字には、「穴あきの硬貨を1本の紐で中に通してまとめた様子」という成り立ちがあります。そこから、「中心を突き通す」「端から端まで通し続ける」「やり抜く」という意味が生まれました。
この構造は、アバンティア様の事業姿勢とも重なります。
東西南北、春夏秋冬のように、あらゆる方向や局面において、関係者をひとつにまとめ、プロジェクトを最後まで貫くこと。行政、金融、民間など異なる立場のステークホルダーを整理し、合意形成を支え、事業完遂まで導くこと。
その姿勢を、4つの円と、それらをつなぐ1本の線によって表現しました。
また、ロゴは見方を変えると、前進する人の足の陰のようにも見えます。これは、社名に込められた「前進する」という意味を、さりげなく裏側に忍ばせた要素です。

競合環境を踏まえた、クリーンで信頼感のあるトーンへ
シルエットの方向性が決まった後は、同名企業や競合他社のロゴ、業界全体のトーンマナーを確認しながら、カラーリングを検討しました。
最終的に採用したのは、クリーンで濃い水色を基調としたカラーです。
不動産や開発支援という領域に必要な信頼感を持ちながらも、重たくなりすぎず、前向きで洗練された印象を与えること。アバンティア様の「信頼」と「前進する」というキーワードを両立できる色として調整を行いました。

ロゴ制作を通じて、企業の輪郭を整理する
今回のプロジェクトでは、ロゴデザインの前提となる企業らしさや事業の強みを丁寧に整理するため、VI設計の範囲に加えて、簡易的なCI整理も行いました。
ヒアリングを通して、アバンティア様が大切にされている価値観や、事業における独自の立ち位置を言語化し、それらをデザインの判断軸として落とし込んでいきました。
プロジェクトは、ヒアリング、簡易CI整理、デザインイメージのマインドマップ作成、競合調査、シルエット提案、カラーリング提案、微調整、納品という流れで進行しています。
ロゴをつくることは、単に見た目を整えることではありません。
特に今回のように、専門性が高く、事業内容が複雑な場合は、「自社は何者なのか」「どのような価値を提供しているのか」「どんな姿勢でお客様や関係者と向き合っているのか」を整理することが、デザインの前提になります。
蛯原様との対話を重ねながら、アバンティア様の強みやポジションを少しずつ言語化し、その輪郭をロゴへと落とし込んでいきました。

納品後の展開
完成したロゴは、コーポレートサイトや名刺へ早速展開されています。(別途、実績のご紹介をさせていただきます。)
また今回のプロジェクトを通して、ロゴという成果物だけではなく、あらためて自社のポジションや強みを整理し、言語化できたことにもご満足の声をいただきました。
評価
★★★★★
感想
コミュニケーションが取りやすく、また制作物も納得のいくものが作れました!
株式会社アバンティア 蛯原 様より
VI・ロゴデザインのご相談について

春野デザインでは、見た目の印象だけではなく、事業の背景や強み、伝えるべき価値を整理しながら、企業やブランドの軸となるVI・ロゴデザインを制作しています。
これから事業を広げていきたい方、Webサイトや名刺の刷新にあわせてロゴを見直したい方、自社らしさを言語化するところから相談したい方は、お気軽にご相談ください。