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2025.10.31 17:06

ご縁とともに──クライアントさんの得度式に立ち会って感じたこと

スタッフブログ

こんにちは、春野デザインの亀元です。

タイトルを見て「なんのブログだろう?」と思われた方もいらっしゃるかと思いますが、弊社と長くお取引をさせていただいている大切なお客さまが御出家(ごしゅっけ)をされることになり、本来一般の人は同席することのできない【得度式】という儀式に同席させていただきました🔥

得度式(とくどしき)

 得度式(とくどしき)とは、仏門に入り僧侶となるための儀式です。「得度」は「迷いの世界から悟りの世界へ渡る」という意味があり、儀式を通して出家し、戒律や僧侶としての名前(法名)を授かることで、正式に僧侶となります。剃髪(頭を剃ること)や、僧侶としての衣服(袈裟など)を授かることが一般的です。

出家(しゅっけ)

 世俗の生活(家族や仕事、財産など)を捨て、仏道修行に専念するために仏門に入ることです。修行する人は「僧侶」「僧」と呼ばれ、日常生活を送りながら仏教を信仰する「在家(ざいけ)」と対比されます。

2025年9月27日(土)、春野デザインが立ち上がったときからお付き合いのあるクライアント企業の社長Nさんが、高野山真言宗(密教)の僧侶として得度されました。

その特別な日にお招きいただき、得度式に参加させていただきました。

出家という選択にふれて

「この道が一番しっくりくる」

ここ1年くらい、N社長がそうお話しされていたことを思い出します。
当日のN社長は本当に穏やかで、どこか覚悟のようなものを静かに感じました。(本人は「とっても緊張した」とおっしゃっていました☺️)

仕事上のお付き合いではあるものの、昔から人生の先輩であり、優しいお兄ちゃんのように応援してくれるN社長は、いつもかっこいい姿を見せてくれて

『自分ももっと頑張らなきゃ』

と思わせてくれる尊敬している経営者の一人です。

得度カットと剃髪の瞬間

式の中でも印象的だったのが「得度カット」。

最初に三箇所だけ髪を残す独特の形にびっくりしながらも、その後すべてを剃り上げる姿に、ぐっとくるものがありました。

まるで“新しい自分”が生まれていく瞬間を見ているようでした👀

お経を唱える姿に見た「真っすぐさ」

儀式の中で、N社長がスラスラとお経を唱えていたのにも驚きました。真剣で、凛としていて、ただただかっこよかったです。

あの集中力と落ち着きは、「さすがだな」と。

カウントダウンと“得度後”の定例会議

毎月の定例会議では、いつの間にか「得度式まであと○ヶ月ですね☺️」とカウントダウンをするのがちょっとした恒例になっていました笑

「もうすぐですね〜」「お経を覚えるのが大変なんだよ〜」なんて笑いながら話していました。

そして得度式後の定例会議。
画面に現れたN社長は、すっかり綺麗に剃髪された姿で登場!
同席していたスタッフみんなが思わず「おつかれさまでした〜!」と拍手👏

剃毛された坊主頭でもカッコよかったので「坊主でもやっぱり画になりますね笑」とビジュアルのかっこよさをいじってしまいました✨

出会いから5年のご縁

N社長との出会いは、わたしが独立前に働いていた飲食店でのことでした。
そのころからの常連さんで、独立の背中を押してくれたのがN社長です。

その後、2020年2月に春野デザインを立ち上げてからは、ITサポートを全面的に担当させていただいています。

気づけばもう5年。
仕事を超えて、“人として支え合える関係”を築けたことに心から感謝しています。

この体験で感じたこと

得度式を通して感じたのは、「手放すことで、本当に大切なものが見えてくる」んじゃないかということです。

つい“足すこと”ばかり考えてしまいがちですが、N社長の姿を見て、“削ぎ落とす勇気”こそが、本質に近づく力なのかもしれないと思いました。

春野デザインとしての想い

春野デザインはなにごとも「たのしむ」ことを大切にしています。

今回は特別に得度式に立ち会わせていただき、普通では経験できない体験をさせてもらえたこと自体がとっても有意義な時間でした。そしてその経験から得たものも大きかったです。

N社長の新たな一歩を心から応援しています。
そして、春野デザインもこれからもいろんな経験を経て、日々を丁寧に積み重ねていきます。

亀元友弥
亀元友弥代表デザイナー(CEO)
福岡市中央区のデザイン会社、春野デザイン株式会社の代表デザイナー。20歳でLINE Fukuoka株式会社 入社。LINE Qアプリ運営デザイン部に所属しデザインスキルを身に付ける。その後、DTPデザイン、WEBデザイン、アプリ開発などのスキルを身に着け、広告運用の実務を2年経験し会社を起業。