2025.10.31 18:09
スタッフブログ
こんにちは!
春野デザインではサービス開発事業部で、「マイサロンバディ」という個人サロンに特化したサロン管理アプリケーションを開発・運営しています。
今回はその「マイサロンバディ」より『サロンオーナータイプ診断』という診断アプリケーションをリリースしましたので、その開発の裏側を紹介させていただきます。

“サロンオーナー診断”はこちらから
https://diagnosis.mysalon-buddy.com/
Index
弊社のサービス開発事業部には、バックエンドエンジニア、フロントエンドエンジア、UX/UIデザイナー、ディレクター、マーケターなど、さまざまな専門人材が活躍していますが、今回の「サロンオーナー診断」アプリケーションは完全に”AIのみ”で開発を行いました👩💻

企画を考えて、要件を整理し、デザインをして、開発、リリースまでにかかる期間としては、急いでも2~3ヶ月ほどかかる内容ですが、AIを活用することで今回は驚異の【1週間】という期間で特急開発を行いました!👩💻🔥💦

今回、実際に人間の手を使ったのは、赤枠で囲っている部分のみです💡
しかも、本来最低でも「ディレクター」「デザイナー」「エンジニア」の3人のスキルセットがないと完成できないアプリケーション開発ですが、今回は私がひとりで開発を完了することができました👏✨
今回開発に活用したAIは大きく2つあります。
1つ目は要件定義や細かい相談を行う壁打ちのフェーズ1で、「ChatGPT」を活用し、ChatGPTで詳細な要件を固めたあとに、実際に開発を行ったのは「v0 by Vercel」を活用してフロントエンド開発を行いました。
「v0」は他にも簡単なアプリケーションの開発をする際によく活用しています。フロントエンド開発が得意な印象がある「v0」ですが、バックエンド開発ももちろん可能です。

↑実際に診断アプリを開発した際のv0の作業画面スクリーンショット
今回は「ChatGPT」と「v0」という2つのAIサービスを使いわけているんですが、なぜ使い分けを行っているかというと、「v0」は開発を行うのに最適化されたAIで、こちらからの質問(プロンプト)に対して、すぐにプロトタイプを作ってしまうので、必要以上にトークンを消費してしまいます。
「v0」は有料プランだと月20ドルくらいなのですが、わりとすぐにトークンを消化しきってしまい、追加トークンを課金しないといけなくなるので、完璧な要件定義資料を「ChatGPT」でつくった後に、「v0」に指示する用のドキュメントを「ChatGPT」で生成した後で、「v0」に指示を出したほうがコストが抑えられるからです。
実際、「v0」のみでテキストコミュニケーションを行いながらアプリケーション開発を行うことも可能なのですが、簡単なアプリケーションを開発するだけでも、1日で月額プランのトークンは消化し切ってしまい、私の場合ですが、1つの簡単なアプリケーションを作るのに追加で2万円ほどトークンを課金してしまいました😢
(それでもエンジニアを雇うよりは圧倒的に安いんですけどね笑)
まだまだ細かいUIの再現や、UXの改善はプロのデザイナーに勝ることはないですが、簡単なアプリケーションの開発で時間がない場合はかなり重宝できると思います。
「v0」で開発したソースコードをダウンロードして人の手で改修を行うことも当然可能なので、プロトタイプを作ったりするのはむしろ人の手を使わないほうがいいくらいあるかもしれません。
画像の生成や動画の生成などで、一般のユーザーにもかなり広がりを見せるAIですが、我々クリエイター業界でも実際の業務の中にかなりAIが広がってきている印象があります。
実際の業務活用にまで落とし込めていない現状がほとんどではあると思いますが、クリエイターの人間にしかできない「発想」と、AIの「技術」を用いて、”最短で最大のバリュー”を発揮するのは、私たち制作会社の避けては通れない企業努力だと思います。
