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2026.1.29 13:21

【対談】新卒デザイナーが社長に「私の1年、どうでしたか?」と聞いてみた対談

スタッフブログ

こんにちは!春野デザイン広報担当、デザイナーの黒木です!

私が新卒として春野デザインに入って早いもので約1年が経ちました。この1年、多くの業務に携わらせていただき、デザイナーとしても社会人としても成長できたのではないかと感じています。

しかしそれはあくまで私の感覚です。会社から見ると私の働きは一体どうだったのか…。もしかしたら全然成長できていないのではないか…!と気になりだしたら止まりませんでした。

そこで、「お時間大丈夫ですか?」と思い切って社長に声をかけ、【私の1年、どうでしたか?】というテーマで対談してみました!そして今回は佐藤さんがファシリテーターとしてこの対談をまとめてくださいました。

Index

新人デザイナー1年目で直面した壁と、そこから得たもの。

ーまず黒木さんにお聞きしたいんですが、1年を通しての感想などその辺り何かあればお話しいただけたらと思うんですけどいかがでしょうか?

黒木
はい!1年を通して、デザイン業務では多くのフィードバックをいただき、その中で技術をしっかり吸収できたと感じています。その一方で、自分自身の課題も多く見つかった1年でした。

1つ目は、修正時の見落としが多かった点です。何度も修正が返ってきて焦ることもありましたが、提出前に一度落ち着いて見直すことを意識するようになりました。また、最近導入されたChatGPTによるデザインフィードバックも活用し、うっかりミスを減らすよう心がけています。

2つ目は、デザインのスピードが遅い点です。締め切りがある中で悩むこともありましたが、資料探しをしっかり行い、初校をできるだけ早く出し、方向性を確認することで、時間のロスを減らしながら正確にデザインを進められるようになりました。この1年を通して、スピードと正確さの両立の大切さを学びました。

ーありがとうございます。今の話聞いて、1年間を通してでもいいですけども、社長から見た黒木さんへ、なにか感じることがあれば教えてください。

社長
はい。デザインのフィードバックの話で、自分的には「これが1番いい!」って思って出した案に、たくさんフィードバックをもらってもメンタルが全然折れてなかったの、改めてすごいなって思いました。たぶんそれって、「学ぶ立場」っていう姿勢がちゃんとあるからなんだろうなって。現場でずっとやってるプロのデザイナーの先輩からの指摘だからこそ、「なるほど、こっちの方がベストなんだな」って素直に受け取れてた部分もありそうだなって思った。

それで今ふと面白いなって思ったのが、「ビギナー同士でフィードバックしたらどうなるんだろう?」って。プロのデザイナーに「こっちの方がいい」って言われたら受け入れやすいけど、同じビギナーから言われたら「いや、でも私はこっちの方がいいと思うんだけど?」みたいに、クリエイティブ精神が刺激されてちょっとバトルになりそうじゃない?って。

僕自身は、そういうバトルがあったからこそ、「なんでこのデザインにしたのか」とか「どう説明したらクライアントに納得してもらえるか」みたいなことを自然と考えるようになったんだよね。

でも今は、先輩デザイナーの指摘が的確すぎて、逆に思考がちょっと制限されてる感覚もあるというか…。だからこそ、たまにはビギナー同士でフィードバックし合う場があっても面白いかもね、って思った。

黒木
確かに…。今のまま行くとクライアントさんに見せて「こうして欲しいんだけど」って言われた時に意見を何も考えずに素直に受け入れちゃいそうっていうのがありますね…。

社長
正直、スピード感とか人的ミスに関しては、会社で導入してるChatGPTのAIチェックでカバーできる部分もあるし、一方で「人がちゃんと育たなきゃいけない領域」も絶対あるなとは思ってて、特に考える力とか手を動かす力、引き出しの多さみたいなところって、ぶっちゃけ短期間でどうこうなるものじゃないんだよね。

だからそこは「反省」っていうより、「もっと学習スピード上げていかなきゃな」くらいの意識で全然いい気がしてる。1年目なんだし、そこはもう割り切っていいと思うし、むしろ「1年目の自分にしかできないことって何だろう?」って考え方を持てるといいんじゃないかなって。

1回ちゃんと自分の中でブレストしてみると、黒木さんにしか出せない価値が見えてくる気がするんだよね。これをやっといたら将来の自分にこういうメリットがあるな、とか、逆に「これやっても先の自分にメリットないな」って思うものは、思い切ってバッサリ切っていいと思う。

1年目って、どうしても目の前のタスクやいろんなことに追われがちだけど、少しずつでもそういう視点を持てるようになると、かなり見え方変わってくる気はするな、って思いました。

ーあとは、実際業務と学校でやってたデザインの勉強っていうところで学生時代の勉強と業務として1年間やってみてギャップとかってありますか?

黒木:
そうですね、専門学校は自分の好きなジャンルでいいからポスター1個作ってねっていう授業がすごく多かったんですけど、仕事になってくるとお客さんから求められるものを作らないといけないものが多いので、クライアントさんの思いと自分が出したデザインとで違いがあったりとか。

あとはちゃんとしたフィードバックが返るっていうのが学生の頃はなかったので、先輩デザイナーさんからのデザイン視点が目に見える形、力がつく感じでフィードバックくださったりするのがすごくありがたかったていうのがあります。

社長視点で見る「成長を感じたポイント」と、その理由

デザイナーっていう職能の以外の部分でこういうこと頑張ったよみたいなのはありますか?

黒木:
そうですね、講師業を初めてやらせていただいたんですが、最初は不安がすごく大きく…。やっていけるかなって思ったんですけど、数を重ねるうちにそういう緊張感とかもなくなってきて。最近は生徒1人ひとりのことをしっかり見られるようになってきて、余裕が生まれてきました。

社長:
なるほどね。そう考えると、黒木さんが受けたゼミは前任がいたわけでもないし、誰かから引き継いだものでもない中で「じゃあそれでいきます」って言ったの、普通にすごいなって思ってて。うちの会社って新卒を初めて採用した年だったし、正直ちゃんとした研修って特になかったと思うんだよね。会社のルールとか、コミュニケーションの基本みたいなのは教えてたと思うけど、それ以外の研修はほぼなかったし、学校に関しても「よくそこ行ったな」って思う部分もあるし。黒木さん自身は、もしかしたらそういうのが得意だとは思ってないかもしれないけど、意外とやるなって正直思ってる。

あと、お客さんとのコミュニケーションって、最初は特にやりたがらない人多いと思うんだよね。「これ来たらこう返してね」みたいに言われてないと、どう動いていいか分からない人も多いし。
でも黒木さんって、先輩たちがやってきたテキストコミュニケーションをちゃんと見てて、言い回しを真似してたり、ここは改行しないと読みにくいとか、そういうのを自然と吸収してるじゃん。人の動きを見て、自分でコピーしていく力は、個人的にはかなりすごいと思ってる。

あと、本当に言われてないのに、僕らのレスポンスが遅れそうな時とか、遅れてる時に自分から一次対応してくれたりするのも、普通に「すごいな」って思ってて。多分多くの人だったら「え、返事していいのかな?」「どうしよう?」って一回止まると思うんだけど、そこを自然に動けてるのは、スキルというより考え方とか姿勢の部分だと思う。

やったことないことにチャレンジするって意味でも、めちゃくちゃ頑張ってると思うし、うちの社風にもすごくマッチした行動を取ってくれてた。

だから逆に、もっとこっちがその姿勢を活かせるようなアプローチをしてあげられたら、もっと良かったのかもなって思う部分も正直あって。今ってどうしても「これやって」「あれやって」みたいなタスク型になりがちだけど、もしかしたらミッション型で、最終目的だけ伝えて「どうやって達成する?」って投げた方が、燃えるタイプだったのかもな、って。

あとは黒木さんが入ってくれたおかげで、今回のこの反省というか、「俺はこうした方が良かったかもな」っていう学びがちゃんと見えたのは、会社にとってもかなり大きな利益だったと思ってます。

2年目に向けて会社が期待している役割とテーマ

ー黒木さん自身が2年目になるというところで、社長が考えている、2年目の黒木さんに対しての役割やテーマなどがあれば教えてください。

社長:
今年は「自ら考える力」みたいなところを、結構大きなテーマにしていきたいなって思ってて。
ちょうど会社の今年のテーマが「根」なのもありまして。個人の「根」って、事業全体の話でもあるし、この事業をちゃんと成長させていくためには、今うちにいるメンバー1人ひとりが成長することが絶対に必要だと思ってます。

ただ正直、今の指示ってかなり細かいと思うんだよね。それは僕が過去に失敗してきたからで、同じ失敗をしてほしくなくて、先回りして細かく伝えてきた部分もある。

でも最近、それが逆に「自分で考える力」を奪ってしまってるんじゃないかって気がしてて。なんでこれをやってるんだろう?って考えずに、とにかく言われたタスクをこなすだけ、みたいな状態になってないかなって。

それって結局、僕1人分の脳みそでしか人が動けてない状態なんだよね。でも、もしそれぞれが「考えて動ける」ようになったら、組織としてはめちゃくちゃ強くなると思ってる。タスクをこなすスキルだけなら、正直マニュアルがあれば誰でもできるようになるし、それだけに寄っていくのはあんまり良くないなって。これは黒木さんだけじゃなくて、全体に対して思ってること。

だからもっと、ミッション型で物事を考えてほしいなって思ってる。

例えばデザイナーあるあるで言うと、稼働コストの意識とかもそうで、「作業スピードを上げる」以外にも、会社に貢献できる方法って多分あるんだよね。会社の目的が人件費の最適化とかコストパフォーマンスの向上だとしたら、「そのために自分にできることって何だろう?」って考えて動くとか。

それが正解かどうかは分からなくても、自分で考えて、仮説を立てて、動いてみる。実はそれって、経験が浅い新人のうちの方がやりやすかったりもすると思うので、ぜひ頑張ってください!

ー黒木さんはその辺り聞いてどうでしょうか。

黒木:
そうですね。やっぱり指示通りに動くだけで考えることを放棄してしまったりが今聞いてすごくあるなと思ったなっていうのがあるので、最低限の指示でも自分でこうかなっていう風に考えて、分からないところがあれば聞くっていうのをある程度は自分で考えられるように、今年はやっていきたいなと思います。

ーでは2年目はどんなデザイナーになりますか?

黒木:
さっきの自分で考えるっていうのもそうなんですけど、自分で作ったデザインに対してなんでこういうレイアウトにしたのか、なんでこういうフォントにしたのかっていうのを考えて言語化ができるようにしていきたいです。あとは、デザインの修正指示などに関しても、なんでこの指示なんだろうとか、なんでここ修正なんだろうっていうのを考えることができるデザイナーになっていきたいです!

学生から社会人やデザイナーに成長したなと感じたポイント

ー社長が思う黒木さんが学生から社会人に、デザイナーに成長したなって感じたポイントとかがあれば教えてください。

社長:
そうだなあ、まず初稿の完成度についてだけど、入社した当初と比べたら、これはもう全然上がってると思う。ミスに関しても、特性的に最初は多かったのかもしれないけど、ちゃんと意識してるからか、確実に減ってきてます。

あとはもう、ディレクターとのコミュニケーション次第かなって思ってる。指示が薄すぎると、どうしてもミスマッチは起きるし、そこは仕方ない部分もあると思う。

例えば黒木さんが、「これだと作れないかも」とか「1回ここ確認したいです」みたいに、作る前にちゃんと聞けたら、その辺はもっと改善していく気はするんだよね。

で、最初の頃の初稿のヒット率で言うと、正直ちょっと極端に言えば 3〜4割くらいだったと思う。でも「成長したな」って実感したタイミングは、普通に ほぼ100%近い時も全然あったし、デザインに関するフィードバックがほとんどない時もあったよね。

まあ、スモールプロジェクトに限ってではあるけど。でも、そこは確実に手応えあったと思います!

・・・・

対談をおこなってみてのまとめ

今回の対談で自分の長所や自分の課題などが明確になり、より一層、頑張っていこう!とモチベーションが上がりました!そして4月からは新卒が入ってきます…!同期がいなかった私にとってはすごく嬉しい反面、先輩として何を教えられるのかを考えていくのも課題だなと感じました。今回の対談を活かし、これからも頑張っていきたいと思います!

黒木夢華
黒木夢華
福岡のデザイン会社・春野デザイン株式会社のデザイナー。専門学校でグラフィックデザインを中心に学び、現在はwebデザインにも興味を持ち、コーディングを勉強中。